うつ病旦那と副業と

アルコール依存症で家族は疲れ主人を入院させたこと

主人のうつ病について書いていたのですが、私のメンタルの部分で主人の過去を書こうとすると拒否反応があってずっと書けませんでした。だけど、現在はとても穏やかに毎日を過ごすことができていて、少しずつでも残しておこう、もしかしたら誰かのお役にたてるかも・・・そう思って書いています。昔の記憶をたどって書いているので、話がごちゃごちゃしている部分もあるかもしれませんが、今は思い出せた順に書いています。あとで修正していこうと考えていますのでよろしくお願いします。

自転車で転び肩をケガした主人は、行った先の病院で手術しないとダメだと言われたのですが、肝臓の数値から無理だと言われました。「アルコール依存症」だから、別の病院を紹介すると言われ入院ができる病院へいくことになりました。

(その時期は確か・・・8月頃だったと思います。家族の勉強会みたいなものに長男と一緒に参加した記憶があるからです。終わったあとに「パパに会っていく?」聞いたところ「やめておく」という返事があり会わずに帰りました。後で話したことですが長男はアルコール依存症というもに興味があって参加しただけだったようです)

入院の手続きの際には私も一緒に行きました。とてもキレイな病院で建て替えたばかりのようでしたが、それは別の病棟でアルコール依存症が入院する病棟は別にあり、それは古い感じの病棟でした。

女性の病棟もあるのですが、女性は新館で、男性は別館というか・・・そんな感じだったのです。

男性用の病棟は2階建て。1階はよくわからないのですが、2階が病室、ナースステーションなどでした。そして私が驚いたのは、トイレ。

面談が始まる前にトイレに行こうと思って看護師さんに聞いたところ、鍵がかけてあるので待ってくださいと言われました。

「?」トイレに鍵がかけてあるの?
そうなのです。女子トイレには鍵がかけてあって、行く度に看護師さんにお願いして鍵を開けてもらわないといけないです。そして「トイレに入ったら必ず鍵を閉めたことを確認してくださいね」と言われとても怖かったことを覚えています。

男性しかいないし、しかも依存症病棟なので女性にとっては危険な場所ということなのでしょうか・・・

話は戻り、2階の相談室のようなところに通されたのですが、最初は主人、私、医師、看護師の4人で状況を話、その後主人は病棟案内などで外に出ていき、私と看護師さんの二人で更に面談をしました。

それは主人の前では話せないこともあっただろうということで、家族側から主人の様子を聞く場だったのかもしれませんが、今までの状況を話しているうちに涙が出てきて、看護師さんも「よく頑張ってきましたね。3カ月の間はゆっくり休んでください。」と言ってくれました。

考えてみたら、私に頑張ったねって言ってくれた人はいなかった。義母にしても「どうしてこうなっちゃったんだろうね」というばかり。義父に関しては「どうしてこうなる前にお酒をやめさせなかったんだ」と言われたこともありました。

「お酒やめな」なんて言葉、もうとっくに言ってたし、それ言うと隠れて飲んでたし、朝からコンビニ行って毎日飲んだり、私が寝ている間に飲んだり・・・どうやってやめさせるんだよ!

結局、こうなったのは私の責任ってことか・・・そう思う事も多くありました。だから、看護師さんだけが私を理解してくる初めての人だったんですね。

その日から入院生活は始まり、治療方法などの説明もありましたがあまり良く覚えていません。ただ、説明が終わった後はすぐに点滴をしていましたね。その点滴をすることで体内にあるアルコールを出し、それが終わるともう1つ点滴をやる。それはビタミン類などの不足していた栄養を補給するというものだったと思います。

あと抗酒薬も飲んでいました。これは今も飲んでいます。

翌日からは午前中に点滴をしてプログラムをこなすという規則正しい生活をするという感じでした。

●プログラムの内容

勉強会 精神科医、内科医、精神保健福祉士、栄養士、作業療法士による講義を受ける
ミーティング 同じ病を持つ仲間の話しを聞き、自己の問題を整理して話す
自助グループ 自助グループに入院中から参加
発表 飲酒していた時の自分を振り返り、今後の生活設計を発表

病院の説明ではこんな感じのプログラムでした。あとは、夕方どこかに移動して勉強会に行くこともあったようですが、その時は患者だけで移動するというちょっと疑問なこともやっていました。

断酒をしなければいけない人たちを外に出させるのは危険ですよね。コンビニだってあるわけで、いつでもお酒は買えるのですから。当時の主人の話ですと周りの人はコンビニで平気でお酒飲んでるって言っていましたね。本当かどうかはわかりませんが。

それとしばらくするとアルコール離脱症状というものが現れてきました。アルコールによる離脱症状とはこういうものです。

早期離脱症状は飲酒を止めて数時間すると出現し、手や全身の震え、発汗(特に寝汗)、不眠、吐き気、嘔吐、血圧の上昇、不整脈、イライラ感、集中力の低下、幻覚(虫の幻など)、幻聴などがみられます。後期離脱症状は飲酒を止めて2~3日で出現し、幻視(見えるはずのないものが見える)、見当識障害(自分のいる場所や時間が分からなくなる)、興奮などのほかに、発熱、発汗、震えがみられることもあります。
そして患者さんは、離脱症状による不快感から逃れるために、さらに酒を飲み続けることになってしまいます。

アルコール依存症治療ナビ.jpより

まさにこんな症状が出ていました。毎日のようにかかってくる電話ではそんな症状が出ていると訴えていましたね。高熱で辛いとも言っていました。

当時の私は夜をゆっくりと過ごすことができて、ぐっすり寝ることもでき、子ども達ともたのしく夕飯がとれて、ふつうの生活ができることを幸せに感じていました。このまま主人がかえってこなければ良いとも思っていて。。。主人のからだを心配することは全くありませんでしたね。

だけど、毎日しつこく電話をかけてきたりメールを送ってきたりしてほぼ土日のどちらかは病院へ行っていたと思います。本当に面倒だったし会いたくなかったけど、その中でも楽しみをみつけて渋々行っていたという感じでした。

1か月後くらいから一時帰宅を許させるようになりました。日帰り又は一泊だったと思います。主人は一泊でと言っていたのですが、子どもたちも「絶対に嫌だ」と言っていて私もそれは嫌だったので日帰りにしてもらいました。そのことは主人にハッキリ伝えたという記憶があります。

主人がいない幸せな時間は長くは続かなかったんですけどね~